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大地の芸術祭2009 その5 廃校プロジェクト

大地の芸術祭2009 廃校プロジェクト

越後妻有地区では少子化が進み、2009年までに約10校が廃校になったそうです。
「廃校プロジェクト」は、この廃校になった校舎を 美術館やギャラリーとして再生しています。

【十日町 旧赤倉小学校】

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2003年に廃校になった旧赤倉小学校は教室が4つくらいの小さな小学校でした。グランドにある遊具やプールには雑草が生え放題になっていて、ちょっと寂しい雰囲気です。

Dscf3106_512【enishi】

暗幕が張られた薄暗い体育館の床に、無数のマチ針の網が張り巡らされており、天井からぶら下がる巨大な蜘蛛の巣や,一輪車,脚立が無造作に置かれています。

  

  

  

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天井の蜘蛛の巣,一輪車,脚立にも無数のマチ針が刺さっていて、無人の体育館で訪問者を待ち侘びてカビが生えてしまったかのようです。薄暗い空間の中で光る無数のマチ針はヒカリゴケのようで、とても神秘的でした。

床に張り巡らされた白い無数のマチ針の中に、極僅か(10数本?)だけ色付きのマチ針があるそうです(私はピンク色のを1本見つけました)。
これは 手伝ってくれた地元のお婆ちゃん達が1本ずつ選んだマチ針で、それを作品に組み込んでいるのだとTVのドキュメンタリー番組でやっていました。その話を聞くと、無数のマチ針の1つ1つが人間で、手をつないで網目状のネットワークを築いているようにも見えます。 

【再生のカプセル】

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2階の各教室にも作品が展示されています。こちらは真っ暗な闇に浮かび上がる沢山の「蛹」。羽化の時を待っているのでしょうか。
フラッシュ撮影をしてみると蓄光性夜光顔料を混ぜた樹脂製の蛹が教室のあちこちに配置されているのが見えます。

【校内の風景】

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校内の張り紙がいちいちハイセンスで格好良いです。私的には「立ち入り禁止」の"ココダメ"と犬2匹が凄くツボなんですけど(笑)
1階に「無料休憩所」の張り紙に誘われて、少し休憩しました。

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休憩所は元職員室だったようです。冷たい麦茶が入ったタンクには「冷たい麦茶をどうぞ」と麦の絵が描いた張り紙がありました。これらの張り紙もアート作品ですよね。  

元職員室の歴代校長先生の写真や、最後の生徒達が作成した掲示物を見ていると、ちょっとセンチメンタルな気分になりました。
アートを鑑賞しつつ、農村の高齢過疎化,日本の少子化等、現代社会の歪みや問題点を肌で感じることのできる会場でした。

【あかくらん】

100_5001_512100_5003_512旧赤倉小学校のすぐそばにある、赤倉集落の案内サインです。

「赤倉神楽」を舞う男女のモチーフの中に、集落の各家の創作家紋が地図のように配置されているデザインです。
現在地には"イマココ"の人型が…。そう、校舎の中の張り紙の作者,浅見和司氏の作品です。実は校舎内で偶然ご本人にお会いして,張り紙についてお話し,名刺まで頂きました。どこかで見たことのある名前だと思っていたら…札幌駅にある赤い彫刻「Legs“旅人の残像”」の作者の人だった!
何故か大きなスイカと田楽のようなモノがお供えしてありましたよ(笑)。地元の人に愛されている作品のようですね。

→その6につづく

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