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犬島アートプロジェクト 「精錬所」

犬島アートプロジェクト 「精錬所」

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犬島の精錬所跡は1909年に造られた銅の精錬所でしたが10年程で閉鎖され、以降廃墟状態放置されていたそうです。
この建造物を近代化日本の産業遺構として保存するとともに、アート性を付加した作品となっているのが 犬島アートプロジェクト「精錬所」です。
チケットセンターから古びた煉瓦煙突を目指して、海沿いの整備された広い歩道を歩きます。道の両端には犬島特産の花崗岩「犬島石」の石塀が並べられていました。

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敷地内は床や構造物のほとんどが黒光りした煉瓦で造られています。これはカラミ煉瓦と呼ばれ、銅の精錬時に排出されたスラグ(鉱滓)で造られています。 

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犬島アートプロジェクト「精錬所」を鑑賞するには、建物の入り口「エントランス」にて説明員の登場を待たなければなりません。詳細については省略しますが、いくつかの作品それぞれに説明員が付いているので迷わずに済みます。犬島「家プロジェクト」同様にメッセージ性の強い作品が多い気がします。

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ちなみにトイレですが、個室の扉を開けると いきなり洋式便器の水洗タンクの背中が見えます。
個室それぞれは奥でつながっており、間違うと隣が覗けてしまう構造になっています。アート作品なのかも知れませんが、実用性を考慮すると いかがなものかと思います。音系や臭い系も共有してしまう恐れがあるので、気になる人はチケットセンターで済ませてしまった方が良いと思われます。
用を足している時はカラミ煉瓦製の壁に描かれている絵を見ることになるのですが、こちらの施設は精錬所跡の大煙突を使用したエネルギー循環型施設になっており、そのシステム説明図が描かれているのです。
太陽熱,地中冷気により調節した温度を、大煙突の高低差により作られる空気の流れで施設内に送り込み、鏡を使って太陽光を取り込んでいます。水質浄化システムも導入されており、こちらで発生した排泄物も植物の養分として循環しているそうですよ。 

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最後の作品が展示されているガラス張りのギャラリーの一角には「精錬所カフェ」があり、犬島産の天草を使用した「犬島コーヒーゼリー」やオーガニックのコーヒー,紅茶などがいただけるそうです。
犬島石で囲われたオープンテラス席もあり、オシャレな感じです。 

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ここから先は純粋に産業遺構としての犬島精錬所の見学です。カラミ煉瓦造りの小部屋が沢山並んでいる箇所がありました。上から見ると立体迷路のようです。倉庫跡かしら?選鉱所跡とか? 

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巨大な煙突のいくつかは崩れかかったりしているので、立入禁止区域など危険な場所に入らないように注意が必要です。煉瓦造りの変電所跡は煙突と壁だけが残った状態ですが、ハイカラで美しい佇まいでした。 

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見学路はロープが張られて整備されているので歩きやすいです。道に敷かれている黒くて細かい砂状の粒は精錬時に排出された銅スラグだと思われます。(F邸の「電飾ヒノマル~」作品の下にも敷かれていましたね。)
そういえば直島港を出港した時,島の裏側にあった精錬所敷地内にも銅スラグの山が見えたっけ。小さな島々の のどかな生活がある半面、某財閥系非鉄金属メーカーや大手通信教育メーカーのビッグマネーに翻弄されている様子も垣間見たアートプロジェクトでした。 

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遠景は瀬戸内海に浮かぶ小島に建つ 古い城塞跡のようにも見えます。アートプロジェクトの影響で人の手が入り、整備されているので廃墟感が少なく,きれいな産業遺構になっていました。 
 

精錬所
営業時間:10:00~16:30 (最終入館16:00)
定休日:3~11月:火曜休,12~2月:月~木曜休
料金:\1000

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