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増田地区の内蔵

増田地区の内蔵

内蔵(チューナー)ではありません。ましては内臓(臓物)でもありません。ちなみに「うちくら」と読みます。

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秋田県横手市の増田町は江戸時代頃から商人の町として栄え、古い大きな商家が建ち並ぶ風情のある街並みが魅力です。
そして、一見普通の大きなお店に見える建物の内部に、大きな土蔵(内蔵)があるという不思議な構造をしているものがあります。

屋内に蔵を造った主な目的としては、
①私財を持っている事を隠す(奥ゆかしさ&盗難防止)
②雪から財産を守る
③冬場の乾燥から漆器類を守る
だったそうです。それにしても家の中に蔵を建てちゃおうという発想が素敵です。

当初は物品を保管する「文庫蔵」や発酵食品等を醸造する「仕込み蔵」が主でしたが、商家の発展にとともに,当主やその家族のプライベートを守るための部屋「座敷蔵」が設けられるようになったそうです。
内蔵は全て戦前(明治~大正時代)に建てられたもので、この地区だけで40軒以上あり、その中の一部は見学することができます。

【旧石平金物店 (蔵の駅)】

「観光物産センター蔵の駅」は増田町の観光案内所兼物産販売所として運営されており、スタッフが常駐している施設です。
建物内部の内蔵を無料で見学できる他,まち巡りパスポート等購入でき、蔵巡りの拠点となっています。

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こちらは明治大正期に金物商などを営んだ石田家より横手市に寄贈された建物で、入口は昔ながらの普通の店舗のように見えますが…

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奥行きがすごく長い!店舗の奥は次の間,座敷,居間と続き、吹き抜け天井の水屋へと繋がっています。

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そしてその奥に大きな内蔵が姿を現しました。本当に建物の中に土蔵があるんですね。

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扉を覆っている格子は鞘飾りというらしく、各蔵毎に意匠を凝らしているようです。

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蔵の1階は全面板張りの文庫蔵。扉が五重構造なのに、この小窓が簡素な造りなのが不思議です。後から付け加えられたのか?

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2階は天井があまり高くなく,梁がびっくりする太い!

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年代モノっぽい食器類がずらりと保管されていました。電気のスイッチも見たことないくらいにレトロな代物です。

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内蔵の外壁と 主家の内壁の間は通路になっており、所々に足場が組んであるのが面白いです。2階の窓の部分に しっかりとしたはしご状の足場があるのは、重厚な窓の扉を開け閉めするのに結構な力がいるからで、かなり高い場所での力仕事になるので、基本的には殿方の仕事らしいです。

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店舗では周辺で作られた懐かしいお菓子等がレトロなショーケースに入って売られていました。

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お土産がわりに「あげほし餅」を購入してみました。白,赤,緑ベースの干し餅に、塩味,砂糖醤油味,黒糖味がコーティングされています。
サクサクした食感でキメの細かい和風ラスクのようで美味しいですが、若干油の古い風味があったのが残念。アルミ梱包ではない上に 日当たりの良いショーケース内にあったので酸化が進んでしまったのでしょうか。購入する場合は日陰に置いてある製造年月日の新しいものを選んだ方が良さそうです。

旧石平金物店
住所:秋田県横手市増田町増田字中町64
電話番号:0182-45-5311
営業時間:8:30~17:00 12月29日~1月3日休
料金:無料

→ ②へ続く。

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