« 恵那峡温泉 恵那峡グランドホテル | トップページ | プチトイレの絵付け体験 @INAX ライブミュージアム  »

浜松市楽器博物館

浜松市楽器博物館

Dsc02494_400Dsc02493_400

JR浜松駅から徒歩1分。アクトシティという複合施設内にある市営の楽器博物館です。
浜松市は日本で初めて国産ピアノが製造された街で、ヤマハ,河合楽器,ローランドをはじめ、楽器製造が盛んな街でもあります。以前から気になっていたのですが、今回やっと訪問する事ができました。

【第1展示室】

Dsc02311_400

1階の第1展示室にはアジア系の楽器を展示しているはずなのですが、館内に入ってすぐ正面には何故かバンジョーコーナーがありました。ビンテージ物や 美しい飾り板のバンジョーが40本程並んでいます。こちらの博物館に大量に所蔵されているという,かの有名なツムラコレクションの一部でしょうか? 

Dsc02312_400_2

展示室の中央にはインドネシアの民俗音楽,ガムラン楽器がずらりと並んでいます。ジャワ島周辺の青銅製打楽器群の合奏で、独特な音階と涼しげな音色がアンビエントです。
同じインドネシアでも地方によって異なり、バリ島周辺には青銅製のガムランから派生した竹製の「ジュゴッグ」などがあり、それも展示されていました。

Dsc02320_400Dsc02333_400

モンゴルコーナーでは代表的な楽器,モリンホール(馬頭琴)を見ることができます(「モリン」は馬,「ホール」は弓を使う弦楽器という意味)。その他,家鴨頭琴は「フンホール」,龍頭琴は「シャナガンホール」という名でした(「シャナガン」は馬乳酒を汲み出す杓子の意味で、龍の頭とは関係ないようだ)。

その他は聞いたことのない楽器名のオンパレード。大きなでんでん太鼓風の楽器名は「ンガ」。エンドレスしりとり用ワードのストックが1つ増えました。
その上にあった3連のでんでん太鼓風楽器は「オヤンガット・サンジュール・ヘンゲレック」?長過ぎて絶対に覚えられない名前ですな。

Dsc02331_400Dsc02332_400

「パッタラー」はビルマ(ミャンマー)の代表的な打楽器で、通常は舟型,竹製の木琴なのですが、こちらの音板は金属です。
そして何よりも艶消しゴージャスな外観が素敵。「ピンサッ・ユーパ」という想像上の霊獣がモチーフになっています。”5つの姿”という名前の通り、象(鼻),鹿似の伝説の動物ホー(角),鳥(羽),馬(足のひずめ),鯉(尾っぽ&鱗)が合体している縁起の良い動物のようです。

その隣にあったのはタイの楽器で「コーン・モーン」。270°くらいまでカーブした木枠に小型銅鑼をいくつも収めた楽器で、葬儀などで合奏されることが多いそう。
胴部に貼り付いている金ピカ ゴージャスな海老反りの像は、半人半鳥の姿をした「キンナリー」というヒマラヤ在住,ヒンドゥー教の学芸の神さん。

Dsc02342_400Dsc02347_400_2

インドコーナーへ行くと見覚えのある楽器が。大きいシタールだ~!と思ったら、「ヴィーナ」という南インドの伝統的な楽器でした。共鳴胴の他,ネックの部分にも共鳴用の瓢箪が付いており、全体的に孔雀だったり、ヘッドの部分が鳥の頭だったり派手です。 
隣のエリアに展示されていたシタールは北インド発祥の楽器。こちらは共鳴胴のみになっています。こうして見ると 結構小柄なのね。

Dsc02373_400_2Dsc02375_400

日本コーナーもありますが地味でした。一弦琴,二弦琴,三味線各種や琵琶などが並びます。最後のブースには無ジャンルの楽器達…木魚や三板,拍子木,ポッピン(ビートロ),ムックリ(アイヌ民族の口琴)等々置いてあり、こちらの方面をもっと充実させて欲しかったかも。
水琴窟は甕だけが展示されたいましたが、どうせなら音が出るように展示して欲しかったぜ。

【第2展示室】

Dsc02377_400Dsc02378_400

うん。充実した展示物であった。と満足していたらスタッフの方が「下の方にもありますのでどうぞ。」と案内してくれました。吹抜け状の大理石階段を下りると…広々とした第2展示室がありました。ヨーロッパの管楽器,弦楽器が並びます。 

Dsc02383_400_2Dsc02384_400

代表的な楽器の前にはヘッドホンが置いてあり、楽器の音色を聴くことができるのも よござんす。
このファゴットの音がかなり好みで何度も聴いてしまいました。相方A氏も同様の行動を取ったもよう。

Dsc02398_400Dsc02409_400

テナー・バルブ・トロンボーンは一般のトロンボーンのようなスライド式ではなく、7本の管を6つのバルブで制御します。

写真右のくねくねしたカワイイ楽器は「セルパン」。フランス語で蛇という意味らしい。19世紀以降は他の楽器に取って代られて使われることがなくなった古楽器です。
本体は木製で、穴の開閉で音程調整をするので木管楽器に分類されるかに見えますが、唇の振動で音を出すマウスピースが付いているので金管楽器とのこと。

Dsc02400_400Dsc02411_400

「ビュサン」はトロンボーンの仲間の古楽器。後ろでパキャーと口を開けている動物系は 龍の頭らしい。フランスやベルギーの軍楽隊の楽器として使用されていたとのこと。

ぐるんと激しくカーブしたこちらの楽器はポストホルン(郵便ラッパ)。 

Dsc02406_400_2Dsc02414_400

「ハープ・リュート」はその名の通り ハープとリュートを組み合わせた変種のギター。

ロシアの楽器、バラライカは胴体が三角形なのが特徴。この形が作りやすいらしい。
「聴かせてバラライカ♪」と有名な歌の歌詞にも出てきますが、残念なことにヘッドホンがなかったので聴くことはできませんでした。

Dsc02420_400Dsc02425_400_2   

アコーディオンのなかまのコーナーも面白いです。本型ふいごが付いた鍵盤楽器「ブック型リーガル」はそれっぽいですが、「メロフォーン」はアコーディオンのなかまとは思えない弦楽器のような形をしています。

Dsc02433_400Dsc02434_400

「ストロー・ヴァイオリン」はストローさんが考案した、ヴァイオリンに蓄音器を付けたようなもの。
「ステッキ・ヴァイオリン」は仕込み杖型ヴァイオリン。ヨーロッパの人々の楽器に賭ける情熱って すごいなあw(゚o゚)w 

Dsc02441_400Dsc02450_400

「バリトン」はチェロ風の楽器ですが2階建てに弦が張られており、上の弦(ガット弦)は右手に持った弓で弾き、下の弦(共鳴弦)はガット弦を押さえている左手の親指で弾くらしい。こんなん誰が弾けるんや!!
案の定,演奏や調律が非常に難しいので廃れてしまったようだ。

「ハーディ・ガーディ」という古楽器もありました。弦と鍵盤とハンドルがあり、ハンドルを回すと弓代わりの回転板が弦を擦って音を出します。旋律弦を鍵盤で押して旋律を奏でる他、単一持続音を出すドローン弦が付いているのも特徴です。

【第3展示室】

Dsc02457_400_2Dsc02460_400

奥には第3展示室がありました。こちらにはピアノを中心にヨーロッパの鍵盤楽器が何十台もずらりと並んでいます。スゲ~!!(゚ロ゚屮)

小型のパイプオルガンが置いてありました。博物館があるアクトシティ浜松の中ホールのステージ正面には巨大なパイプオルガンが設置されているらしく、一度聴いてみたいものです。 

チェンバロ!ヽ(´▽`)/好き~♪

Dsc02464_400Dsc02465_400   

見た目はピアノっぽいですが、ピアノが打弦楽器なのに対してチェンバロは撥弦楽器です。つまり弦を爪(ピック)ではじいて音を鳴らします。
鍵盤の色が現代のピアノとは逆で、ナチュラルキーが黒鍵,シャープキーが白鍵になっているのがカッコイイです。このような配色はフレンチと呼ばれているそう。
↑の超豪華なチェンバロは、フランソワ・エティエンヌ・ブランシェ2世(1765年・パリ) 作で、実際に演奏会などで使用されています。

Dsc02469_400Dsc02468_400

ここの展示で面白いのは、ピアノ等の断面模型とパネルで 構造と音の出る仕組みを説明しているところです。時代や製造元によって方式が異なるのがわかります。
またペダルについても解説があり、打楽器と連動しているものなど試行錯誤と進化の様子が垣間見れて面白いです。 

Dsc02470_400Dsc02471_400   

こちらはジラフピアノ。ピアノとハープとのハイブリットのように見えますが、実はグランドピアノのフレーム部分を立てた感じのものです。
ジラフとはキリンのことで、その立ち姿がキリンに似ているところから名付けられたらしい。 


Dsc02382_400Dsc02381_400

第2展示場に戻って残り半分、アフリカ系,南米系の打楽器などの展示もありましたが、入館からカレコレ2時間が経過しようとしており、この後のスケジュールの関係でかけ足での見学となってしまいました。

パプアニューギニアの「横吹きトランペット」はかなりの大きさな上に おっかない人の形をしておる。
色んな素材の「ガラガラ」も楽しいです。ヘッドホンはありませんでしたが、だいたい音は想像がつきます(多分ガラガラと鳴るんだと思います)。

マダカスカルの楽器「ヴァリハ」は 竹筒の地味な外観からは想像がつかない澄んだ音色の弦楽器でした。

Dsc02481_400Dsc02491_400

アフリカの親指ピアノ「カリンバ」系も並びます。国によってムビラ(ジンバブエ),サンザ(コンゴ),チリンバ(タンザニア)と名称は変わり,デザインも異なりますが、仕組みは同じです。

「ギロ」は瓢箪にギザギザを彫り、それを擦ったり叩いたりする楽器。ブラジルでは同様の楽器を「ヘコヘコ」というのね。カワイイ名前です。
でも現代版は金属製で、エキスパンダーやチーズおろし器みたいな形をしています。パーカッショニスト山口とも氏の廃品打楽器を連想して、それはそれで楽しそうな感じ。

いったいいくらお金をかけているんだろう。浜松市。
見たことのない古楽器から、お宝モノのピアノなど、収集するのもメンテナンスも相当な金額がかかるのではないだろうか。
市営博物館で入館料\400ということだったので、浅草の太鼓博物館くらいの大きさかと思っていたらトンデモナイ誤算。この後のスケジュール調整が大変でしたが、とても嬉しい誤算でした。
次回はもっと時間に余裕を持って訪問したいです。浜松餃子はその時にリベンジします。

 

浜松市楽器博物館
住所:静岡県浜松市中区中央3-9-1
電話番号:053-451-1128
開館時間:9:30~17:00 第2・4水曜,年末年始休,その他臨時休館あり。
常設展入館料:\400  (アクトシティ駐車場 20分毎 \100)

|

« 恵那峡温泉 恵那峡グランドホテル | トップページ | プチトイレの絵付け体験 @INAX ライブミュージアム  »

d.中部」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 恵那峡温泉 恵那峡グランドホテル | トップページ | プチトイレの絵付け体験 @INAX ライブミュージアム  »